ご挨拶

 2024年4月に当研究グループの教授に着任いたしました松本圭一です。当研究グループは2014年に「医用画像工学研究室」として開室し、2023年4月の情報科学研究科大講座制導入にともなって「医用画像工学研究グループ」に移行しました。 初代の増谷佳孝教授(2014-2022年)についで、私が2代目であります。私は医療従事者の国家資格を取得後、医療機関、研究機関、教育機関で25年以上にわたって放射線医学に携わり、医用画像工学の技術および研究に従事してきました。 放射線医学の歴史は1895年にWilhelm C R?ntgen博士によって発見されたX線に始まります。 現在の日常診療ではX線CT、MRI、超音波、SPECT・PETなど医用画像が必須であり、各種装置は撮像方法も含めて日々進化しています。 また近年では医用工学やコンピューター技術の進歩に伴って医用画像をAI(人工知能)で解析して診断に役立てる研究が世界中で盛んに行われており、医用画像情報の処理技術に関する期待も年々高まっています。

 本研究グループのポリシーは、「医療現場で望まれているモノを提供する」 です。ここでいう「モノ」とは技術やソフトウェアですが、提供するためにはつくった後の検証も極めて重要です。 医療現場の問題の本質を掴み、かつニーズに応えれば、必ず役に立つものがつくれます。当研究グループでは、このポリシーを元に医用画像情報の処理で医療現場を支える人材を育成したいと考えています。

 

広島市立大学 情報科学部 教授  松本 圭一

 

※情報科学研究科大講座制導入に伴って、2023年度より「医用画像工学研究グループ」となりました。